大阪にある総合印刷会社ケーエスアイは企画・編集・デザインから印刷・製本までトータルに対応します。

教育ITソリューションEXPO視察

先日の東京出張の際、ビッグサイトで開催された「第10回教育ITソリューションEXPO」を視察して来ました。日本最大級の教育分野の専門展示会で、会場内は2020年からスタートする新たな教育のフェーズへ向けて、かなり熱気を帯びてました。およそ10年に一度行われる文部科学省の学習指導要領改訂も出揃い、ICT機器や体制の整備、人材確保などへの対応が始まるなぁという感じでした。

さて、その新要領ではどんな部分が変わるのでしょうか?

まず、小学校では2020年度にいよいよ英語が正式な教科(小5)となります。いやー約10年間も英語を習っておきながら、英語が苦手な自分のような大人にはならないで欲しいものです。

あと、驚くのが小学校からプログラミング教育が導入されるという点です。がっつり言語を使って組んでいくという訳では無いようですが、これにより論理的な思考能力が育まれるという事ですね。またその他、ディスカッションやプレゼンテーションを取り入れた授業スタイルが求められ、中学校では情報の収集・整理・比較や情報モラル・情報セキュリティに関する知識が追加されています。全体的に、「知識や技術」だけでなく「思考力、判断力、表現力」といった資質・能力を強く意識した改訂になっているようです。

また、デジタル教科書も2020年から全国の小中学校と高校で導入する方針です。が、デジタル教科書の単独での運用は基本的にまだ認められず、通常の紙の教科書との併用となるようです。あと、これまでは紙のコピーだから許可されていた著作権が、デジタルコピーとなると、新たに著作権の権利処理の問題が浮上してきそうです。このあたりの権利問題については、常に様々なドキュメントを扱う印刷会社である弊社も十二分に配慮していかなければならない問題ですね。

設備面では、ICT環境整備方針(2017年)に基づいた目標が掲げられ、各学校はこれに向けた対応をここ数年で行なわねばならないようです。例えば、生徒用のPCですが、現在平均、生徒5.9人に1人のPCの割り合いが、3.6人に1人に増やさないといけない。また普通教室の無線LAN化も100%を目指す、と、設備投資にもかなり頑張らないといけないようです。

ここはやはり、各自治体の皆さんに奮起していただき、しっかり先導していただく必要がありますね。

総合印刷会社であるKSIも、印刷やWebはもとより、編集ノウハウやコンテンツの企画提案力などをフルに活かし、お手伝い出来る部分をしっかりと見出して、全面的に協力していきたいと考えます。

KIMURA
Who is KIMURA?
株式会社ケーエスアイに平成2年入社、営業部配属後、関連会社の株式会社アクティへ出向。
その後、本社営業部長、製造部長を経て 現在、経営企画室長。
テーマパークが大好きで、毎年USJの年パスを購入し、休みの日、稀にUSJに出没する。