SiMS News Letter 2014 vol.1
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4産業界、海外連携大学、メディアからの期待の声、また産業界で活躍するOB博士の熱いエールに熱心に耳を傾けました。シンポジウム後の懇親会は学生の皆さんの質問大会や決意表明で大いに盛り上がりました。 2014年1月24日、SiMSキックオフシンポジウムを行いました。藤田 正明SiMS TEC教員ふじた まさあき大阪府立大学21世紀科学研究機構 特認教授元パナソニック(株)常務役員。パナソニックのテレビ表示システムの開発、プラズマテレビ躍進の立役者。役員就任後は企業のグローバル戦略の中心を担う。大阪府立大学工学研究科OB。Prof ile辰巳砂:このプログラムにとって一番の問題は、実際に、どのようにしてシステム発想を身につけてもらうかです。このために特に重視しているのは、学生が色々なリーダーと交流することを通して、リーダーが持つシステム発想的な思考法を身に付けていくという点です。藤田さんがご担当の「アイディエーション科目」は、これが狙いだと思いますが。藤田:そうです。「アイディエーション科目」は、我々企業出身の教員がついて、少人数で行うことが特徴の演習科目です。複雑な物事の全体を見渡すシステム的な思考力と、新しい発想を創造するデザイン思考力を育てることを狙いとしています。システム発想型の課題設定や、マネジメント能力なども身に付けてもらいます。辰巳砂:それと、基礎科目の部分でも、物質系の教育を受けてきた学生がシステム系の講義を受け、逆にシステム系の教育を受けてきた学生が物質系の講義を受けるカリキュラムや、自分の専門とは違う研究室へのローテーション、企業へのインターンシップも計画されていますので、異分野への視野も広がると思います。藤田:そういえば、このプログラムでは物質系と、システム系の両方の学生がいますね。辰巳砂:そうです。そうすることで互いの視点を共有できるメリットがあります。藤田:私も両方の分野の学生がおられるのは大変良いやり方だと思います。実際に企業では、同じ専門の人がまわりを囲んでいることはむしろまれで、優れた材料や技術をつくる研究者、それらを最適に組み合わせて価値を高めるシステム研究者、そしてそれを商品の形にするものづくり、品質、調達、販売と多くの専門家がチェインのように繋がって事業の流れを形成しています。このチェインを太く高く繋げていくためには、お互いの連携が欠かせません。辰巳砂:その意味でも、物質系、システム系問わず、将来、研究の仕事を通して産業界を引っ張っていきたいという学生の皆さんには、積極的に飛び込んできていただきたいですね。最後に、藤田さんから学生の皆さんへのエールがあれば、お願いします。藤田:大学の中だけでは見えてこない世界をSiMSのプログラムを通して体験してもらいたいと思っています。世界は、今学生の皆さんが想像しているよりずっと広く、チャレンジ出来るチャンスは多いですよ。辰巳砂:今日はお忙しいところ、有り難うございました。500人以上の学生が大集合!どのように育成されるのか?kick off

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