デジタルまいど No.1~N0.48
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(4) 発行日:2001年(平成13年)3月15日(木曜日) ブロードバンドという言葉が雑誌や新聞紙上で頻繁に使われるようになってきましたが、一般家庭でまずこのブロードバンドの恩恵を受けるのは、BSデジタルテレビ放送とインターネットだと言われています。大容量の高速通信を可能にするブロードバンドは、いろいろな面で私たちの生活を変化させていくのでしょうね。 私がインターネットを使い出した数年前は、まだ14400bpsの外部モデムを使って、ページを開くのをイライラしながら待ったものですが、今使っているアナログ回線の56kbpsの内蔵モデムとペンティアムIIIのコンビでさえ、格段にダウンロードのスピードがアップしてきたのを実感しています。ところがADSL(1.5Mbps)ではこの30倍近いスピードで、CATV(6Mbps)では100倍以上の速度でダウンロードできるとのことです。まだまだ料金的な問題があるとはいえ確実にネットワークのインフラは進歩しているようで、通信白書によりますと2010年には現在の1000倍程度の速さのネットワーク網が完備される構想とか・・・、このころにはこのブロードバンドという言葉もおそらく死語になっていることでしょう。 ところで、インターネットの普及のおかげでパソコンの使用目的がはっきりしてきて、これまでのように「パソコンは買ったけれど何に使ったらいいのやら」ということは少なくなってきているそうで、学生や主婦そしてシルバー層でもどんどん活用されています。家にいながらにして調べ物をしたり友人にメールを送ったりできる点では、むしろお年寄りの方にこそどんどん使っていけるような、使いやすいものになればいいなあと思いますね。そういう意味では、これからはパソコンというものがオーディオやテレビなどともっと融合して、知らない内にパソコンを使っている、というような製品もどんどん増えていくような気がします。 日頃デジタルにふれることが多く、またこのようなデジタル情報をご案内する私ですが、休日はデジタルから離れてもっぱらアウトドアで過ごすことの多いアナログ人間なんですよ。(ただしデジタルカメラは持って行っておりますが・・・)。<H.I> ■「digitalまいど」に関するご意見・ご感想は、株式会社ケーエスアイ「digitalまいど」編集室係(ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp)まで。 取り上げて欲しい内容や、ちょっと疑問に思ってることなどお気軽にご連絡下さい。 編集後記 「IT革命」「おっはー」「最高で金、最低でも金」。3つともお馴染みの言葉ですが、これらには共通点があります。実はこの3つの言葉は、昨年の新語流行語大賞でそれぞれ大賞と特別賞を獲得した言葉なのです。そう思って見ると、2000年がどんな年であったか、この言葉からうかがえます。今回のランキングは、過去10年間の中でもっとも印象に残った流行語を取り上げたいと思います。 1位『最高で金、最低でも金』 (2000年度新語流行語 特別賞) あの時の感動が記憶に新しいYAWARAちゃんこと田村亮子選手の言葉です。2000年シドニー五輪をまえに、92年のバルセロナ、96年のアトランタと連続銀メダルで終わった自分に対しての目標の言葉としてこう表現しました。見事金メダルを獲得した瞬間には日本中が感動した事と思います。(個人的には同じシドニーでの田島選手のセリフ「めっちゃ悔し~い」が好きですが) 2位『自分で自分をほめたい』 (1996年度新語流行語 大賞) こちらはアトランタ五輪でのマラソンランナー有森裕子選手の名セリフ。バルセロナでのメダル獲得後、スランプと故障を乗り越えて見事アトランタで3位入賞を果たした有森選手のレース後の言葉です。それまでの苦労と努力があった為、このセリフには重みがあり、感動的でした。ちなみに1位、2位ともオリンピックでの言葉でしたが、それだけこの4年に1度の祭典は人々に感動を与えるものなのですね。 3位『がんばろうKOBE』 (1995年度新語流行語 大賞) もうすでに6年前となった神戸・淡路大震災ではありますが、その痛々しい記憶はまだ心に残っています。当時、復興に起ち上がる市民を力付けたのがこのスローガンでした。地元オリックスがこのスローガンをユニフォームに縫い付け、見事リーグ優勝。みんな勇気づけられました。 4位『ブッチホン』 (1999年度新語流行語 大賞) 故小渕恵三内閣総理大臣みずから命名。首相宛に電子メールを送った一般人にまで、直接総理から電話があったという話ですが、電話を取った方はびっくりしますよね。 5位『イチロー効果』 (1994年度新語流行語 大賞) 当時オリックスで大活躍したイチローこと鈴木一朗選手。「振り子打法」による前人未踏の年間200本安打を達成しました。マリナ-ズに行ってもがんばってください。(ちなみに同じ球界では野茂選手が『NOMO』として1995年新語流行語大賞に選ばれていました。) 6位『失楽園する』 (1997年度新語流行語 大賞) 日本経済新聞に掲載され、後に映画化された『失楽園』。妙に流行りましたが、この映画ってそんなにおもしろいのでしょうか?(すみません。見てませんので。)「不倫」することを「失楽園する」というようになり、まるで不倫をあおるような言葉でした。 7位『たまごっち』 (1997年度新語流行語 大賞) バンダイより発売された携帯育成ゲーム。お子さんにせがまれておもちゃ屋さんで捜しまわった方もいらっしゃるのでは?一時期は品切れ状態が続き、挙げ句にプレミアが付く物まで出現。しかし、当時あんなに遊んだ「たまごっち」って今どこに行ったのでしょうか?(ちなみに2個持ってましたが、、、) 8位『だっちゅーの』 (1998年度新語流行語 大賞) お笑いコンビ(?)パイレ-ツのお色気決めセリフ。独特な間のギャグをひとしきり放ち、観客のしらけを誘った末、最後に決めのポーズとともに発する言葉。 9位『同情するならカネをくれ』 (1994年度新語流行語 大賞) TVドラマ「家なき子」で主役の安達祐実の名(迷)セリフ。犬のリュウ(でしたっけ?)のかわいい名演技が好きでした。すごい賢い犬でしたね。あ、流行語には関係ないか。 10位『すったもんだがありました』 (1994年度新語流行語 大賞) いやー懐かしい。宮沢りえのタカラ「カンチュ-ハイ」のTVCMでのセリフです。この時期に貴乃花との婚約とスピード解消があり、その出来事をほのめかすこの内容は当時話題となりましたが、本格的な景気後退が続く世相から、さまざまな「すったもんだ」があった1年でもありました。 以上新語流行語大賞ベストランキングでした。如何でしたでしょうか?すごく懐かしい言葉もあったことと思います。こうやって見ると流行語とはその時の風潮を表していて、中には社会現象にまでなったものもありました。流行りの移り変わりが年々早くなってきているようですが、今後どんな新語流行語が出てくるのでしょうか? digitalまいど第20号

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