デジタルまいど No.1~N0.48
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(4) 発行日:2001年(平成13年)1月1日(月曜日) digitalまいど第19号 1900年代に生まれ、1000年に1度の千年紀を経験し、今度は100年に1度の世紀が変わる瞬間を味わうことができました。皆さんの新世紀の幕開けはいかがでしたでしょうか。「それがなんなの?」と言ってしまえばそれまでですが、大きな節目を迎えたのは確かです。 幼き頃、「鉄腕アトム」や「鉄人28号」でロボットが空を飛び、悪いやつらをやっつけるシーンを見て、いつかこんな時代が来るんだと思ったものですが、現実はそこまで行っていませんが、お手をする犬やパラパラを踊るロボットなども現れ、もう少しで夢が叶うところまで来ています。これもひとえにパソコンや携帯電話に代表されるIT(Information Technology)技術の進歩のおかげです。 私たちを取り巻く環境は日々刻々変わっています。ほんの数年前にはオフィスに数台かしかなかったパソコンがほぼ全員に行き渡り、ビジネスマンが街中でデータを発信し、電車の中では女子高生が携帯電話を使ってメールをやり取りし、塾が終わったことを伝えるために小学生がPHSで連絡を入れる時代になりました。 その反面、車のコマーシャルで「物より想い出」というのがあります。溢れかえる物。溢れかえる情報。大事とされてきたものの価値が見失われ、じっくりとかゆったりなどという言葉からますます時代がかけ離れて行っているように思えます。 大切なことは、何が伝わるかではなく何を伝えるかではないでしょうか。日々の暮らしの中でついその忙しさにかまけて自分の時間、家族との語らい、友と過ごす時間、心が落ち着く瞬間など、時間に、心に余裕があった時期に大切だと感じていたことを忘れていませんでしょうか。時代の便利さはちゃっかりいただきながらついそんなことを考えてしまいます。 ■「digitalまいど」に関するご意見・ご感想は、株式会社ケーエスアイ「digitalまいど」編集室係(ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp)まで。 取り上げて欲しい内容や、ちょっと疑問に思ってることなどお気軽にご連絡下さい。 編集後記 新世紀を迎え、弊社では多様化するお客様のご要望にお応えしていくために、新たにソリューション室(仮称)を設けて、特にお客様のデジタル化を推進させていただくことを目的に活動を開始いたしました。 今号の「デジタルまいど」にも、ご紹介させていただきましたように、20世紀の後半に花開いたデジタルビジネスは、21世紀ではすべての分野・業務で本格的に押し進められ、これらを軸にIT・ECなど幅広い事業展開が予想されます。弊社ソリューション室では、お客様のご要望にお応えできるよう、印刷を主業務とする弊社のこれまでの経験を活かしながら、デジタル化されたデータをどのように活用するかといった仕組みづくり、そして今後システムとして活用してゆく為のご提案等の業務を行ってまいります。 株式会社ケーエスアイ ソリューション室 室長 高 家 正 史 〈お問い合わせは〉 TEL 06-6652-8888E-mail: takaya-t@ksinet.co.jp株式会社ケーエスアイ 代表取締役社長 南 貴夫 既存印刷物のデジタル化 PDFによる大容量デジタルメディア保存へのシフトと、ネットワークでの活用を提案。 新規印刷物のデータ活用 SGML・XMLでのデジタルデータ作成と他のメディアへの展開を提案。 CD-ROMコンテンツの企画・制作 カード型メディア「ロムカ」でのインフォメーションを提案。 ホームページサイトの企画・制作 Excelを利用したホームページの自動作成を提案。 マニュアル自動編集システムの構築 技術スタッフによる編集が可能な、自動編集システム「ニューアンサンブル」を提案。 ミックスメディアとしての印刷企画 複合したメディアを活用し、メディアの特長を生かした、より効果的なマーケティングを提案。 パラダイムシフトの真っ只中で、新しい世紀21世紀を迎えました。 幕開けの2001年の干支は「辛巳(かのとみ)」で、十二支では「巳」は午前10時を意味するもので、「冬来たりなば春遠からじ」と20世紀末の夜が明けて色んなものが活動を始める絶好のタイミングであります。 われわれ印刷産業もIT革命による急激な従来型の印刷需給環境の変化に対応して構造的な変革を迫られており、全日本印刷工業組合連合会では、新産業への発展を期して「2005計画」をスタートさせました。 経営革新、マーケティング、技術対策に分類し、個々の企業が独自の改革案に基づき経営の革新を実現しようとするものであります。 わが社も需要構造の変化に対応して、従来型の売上高シェアの追求でなく、量から質へ常に経営環境を見直し特定分野に経営資源を集中投下して、経営目標を成長性から収益追求型に方向転換することが必要であります。 そのために、基本となる将来ビジョンに基づいた中期経営計画を策定し、デジタルメディアで新たな価値の創造によって社会に貢献することを明確にして、イノベーションをスピードアップしてゆかなければなりません。そして、IT革命の進展に伴いあらゆる情報の共有化を進め、人材の育成基盤を確立し社員満足の高いやりがいのある会社をめざしてまいります。 また、グローバルエコノミーの進展に伴って、従来の一社完結型にこだわらずネットワーク化による連携・融合化を視野に入れ、斬新なマーケティング戦略による新たな価値の創造が、新産業への発展に繋がるように今後の経営に取り組みたいと考えております。 2001年が夢と希望にあふれた新世紀の始まりであることを念願し、新世紀のご挨拶を申し上げます。

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