デジタルまいど No.1~N0.48
55/162

(3) 発行日:2001年(平成13年)1月1日(月曜日) 謹んで新春の御祝詞を 申し上げます。 今年もdigitalまいどで、皆さんのお悩みにビシバシ答えてお役に立てればと思っております。どしどし質問をお待ちしてます。 謹賀新年 今年こそは出番を増やしますよ。Webを影で支えてますから。やっぱりインターネットは僕抜きじゃ語れないでしょう。 A Happy New Year! digitalまいどの主役は私よ!昨年もそして今年も私が主役なの。私ほど世界中で愛されてる人いないんだから。仕事するなら私といっしょじゃなきゃね。 参ちゃん 教授 まど香 が考えられます。 そして、今年春にはいよいよ次世代携帯電話の時代が到来します。NTTドコモがまず5月に首都圏を中心にスタートさせる「IMT-2000」。これはiモードの通信速度が最大40倍まで高速化されるほどの高速データ通信サービスのことです。具体的には、ISDNと同等のクリアな通話品質で、当初上り64kbps/下り384kbpsでスタートし、最終的に2Mbpsを予定。また1台の電話の契約で複数国での利用が可能、MPEG-4によるリアルな動画像が扱える、などが挙げられます。さらに、ドコモに追随して、KDDI、J-フォンの2社がこのサービス開始する予定です。現行のPHSや携帯電話がどんどん多機能になっていく中、この次世代携帯電話がさらなる革命を起こせるのか。期待したいところですね。しかし、携帯電話ってどこまで行くのでしょう?(S.K) 21世紀もいよいよ到来。鉄腕アトムほどのロボットはまだほど遠いけど、ロボット産業の技術は確実に進んでいます。昨年暮れに受注が始まった新世代AIBOではさらに機能が増え、専用ソフトウエアによって、自分で好きな動作をプログラムできたり、AIBOのその日の状態がわかったりとより親密なコミュニケーションを図ることができます。このパーソナルロボット業界は色々な企業が力を入れ、今後次々新製品がでてくる模様です。昨年のROBODEX2000で公開されたホンダの「ASIMO」やソニーの「SDR-3X」等の2足歩行ロボットが実際に発売されるようです。(余談ですが、な、なんと完全2足歩行するザク(ガンダム)も発売されるらしい。バンダイさんがんばって)またディズニーでは全米で公開の「102Dalmatians」のキャラクターのペットロボットを発売中。頭を撫でると6種類の歌を歌ったり、尻尾をふって歩き回ったりするようです。その内、外観では全く本物と見分けがつかないデジタルペットが出てくるのでしょうか。少し怖い気もしますが。(S.K) 平成12年10月12日にネット専業銀行として開業したジャパンネット銀行は、開業後1ヶ月で口座開設の申し込みを24,000件獲得しました。12月下旬にはみずほファイナンシャルグループが、そして来春にはソニーが追随します。ジャパンネット銀行の魅力は普通預金で金利が0.2%となっていることです。この高金利は、店舗を持たず、従業員数も少なくし、ほとんどのサービスをインターネットと携帯電話「iモード」で行えるようにして実現しました。また、すべての預金者から月額1,500円の口座維持手数料を徴収し、口座残高が30万円以上の預金者だけ免除して利用頻度の高い顧客に多く還元する仕組みです。プロバイダのニフティのショッピングサイトでの決済サービスなどネット上にビジネス基盤を置く企業との連携を今後強めていくとしています。しかし明るい展望は約束されていないのが実状です。元来サービスは無料との意識が根強い日本で口座維持管理手数料が受け入れられるかは不透明で、また継続的に広告宣伝をしないと顧客が集まらないので広告費が収支を圧迫し続けます。米国では早くもシティグループがネット専業の銀行サービスから撤退し銀行本体に吸収しました。さらに提携相手の動向に収益が影響されやすいという脆さもあります。このようなサービスを上手に利用するには、日常的にネットなどで情報を収集して、少しでも良いサービスに躊躇なく乗り換えていくべきです。 一方、コンビニエンスストア「セブンイレブン」を展開するイトーヨーカ堂は決済専業銀行「アイワイバンク銀行(IYバンク)」の設立を計画しています。同行はコンビニエンスストアの店内に現金自動預け払い機(ATM)を設置して個人客相手に営業する方針で、グループ店舗での買い物を同行のキャッシュカードで可能にすることも検討されています。既存の銀行各社もコンビニエンスストアへのATM設置を進めていますが、手数料などのサービスの主導はIYバンクが握ることになります。 さてこのコンビニATMは消費者にとって魅力があるでしょうか? 実は今から7~8年前、バンクPOSという小売店や飲食店に専用のカードリーダーと端末機を置いて、銀行のキャッシュカードで買い物ができるシステムがありました。形態は今盛んに実験されているデヴィッド・カードと同じですが、当時は時期尚早、あるいは日本人は現金決済を好みアメリカのようなカード社会にはならないと総括されて見事に失敗しました。失敗の原因は他にもあります。バンクPOSは単に銀行の発想から出てきたもので、消費者に魅力的な新しい付加価値を提示できなかったからです。IYバンクの計画は魅力があります。IYバンクに口座を持ち、デヴィッドカードを持っていれば、日常の買い物はイトーヨーカ堂グループの店舗でキャッシュレスで行い、特殊な買い物はWeb上でして受け取りは都合のよい時間にセブンイレブンで、そして決済は同行のデヴィッドカードでできます。その上、公共料金や税金、クレジットカードの引き落としも口座から自動振替できるのです。既存銀行にそんなことができるでしょうか? ネット専業銀行とコンビニATMの盛衰は、消費者の消費動向が重要な鍵を握っています。とすると物流とECと決済を組み合わせた千貨店・万貨店の構築を目指す現状の計画が実現されればIYバンクの大活躍が予想されます。(K.M) ネット専業銀行とコンビニATMNetBank5物流・電子商取引・決済 パーソナルロボット Personal Robot4人造愛玩動物

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です