デジタルまいど No.1~N0.48
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発行日:2000年(平成12年)9月1日(金曜日) あ~っ。 どうしたの?まど香。 あ・新しく買ったソフトがインストールできない!! どれどれ。なぁ~んだ。ハードディスクに空きがないだけじゃない。 あっ本当だ~。よかった~。でもどうしよう。空きなんて私作れないよ。 まど香って今までにバックアップしたことないの? 実は…。バックアップしようとは思っているんだけれど、何を使ったらいいのかわからなくって。 何をって、ソフトかい?それともメディアかな? 両方!! て、そんなに威張って言う事じゃないよまど香くん。よし、それではメディアから検討していこうか。 容量的に少ない物からいくとフロッピーディスクなんだけれども、昨今では容量的にはとてもバックアップには耐えられないね。120MBのスーパーディスクなんてのも最近は発売されているけれど。次にMOディスク。かなりメジャーなメディアなんだけれども、全てのマシンに最初から設定されているわけではないので汎用性の面で少し問題があるように思うね。そこで私のイチ押し、CD-R。 最近のパソコンには全てと言っていい程CD-ROMドライブが設定されているからね。確かにCDを焼く(作る)ための別な装置が必要だけれど、ほとんど全てのパソコンで使うことが出来るからね。 へー。そうなんだ。でも、WindowsのCDってMacintoshで使えるの?逆は? う~ん。難しいところを突いてくるね。確かにデータ形式ではフォーマットの違いから双方での読み込みはできないけれど、データのバックアップに特定すれば別に問題はないんじゃないかな。ハードも共有できるし。最近ではメディアも随分安くなって、650MBのCD-Rが1枚100円前後で購入できるからね。 それじゃバックアップはCD-Rで決定!!。で、CDレコーダーって何を使ってもいいの? 少し前までは、ハードとメディアの関係で焼ける・焼けないなどいろいろな問題があったけれど、最近ではハード・メディア共に遜色が無くなってきているから、これでなければダメというのは以前ほど見あたらないね。強いて購入時の判断基準とすれば、何倍速で書き込めるかがポイントかな。 何倍速? 単純に等倍速で650MBのデータをバックアップしようとすると、80分近くかかるところが4倍速ならば約20分、8倍速なら10分ぐらいで終わるんだよ。 スゴ~イ。それじゃ~80倍速なら1分ね。 いやいや、まだ12倍速までしか作られていないよ。12倍速でも古いCD-Rメディアでは対応できていないんだよ。 それじゃその12倍速。ところで教授ソフトは何がお薦め? 一般的にデータのバックアップを考えているだけならば、CDレコーダーに付いてくるソフトで十分だよ。特別な事をしなければね。 特別な事って? う~んそうだね、たとえば起動用CD-ROMやハイブリットCDをつくるとか、プレス用のCDマスタをつくるなどだね。 へぇ~そんなこともできるんだ。 バックアップについての補足だけれど、何事にも100%の完全はありえません (と私は思っています)。 以前はCDやCD-Rは100年経っても劣化しないと思っていたのですが、最近はその神話?を覆す事例も発表されています。2度と還らぬ大切なデータは、時期を決めてバックアップのバックアップをとるように心がけましょう。 ちなみに保存環境にもよりますが、CDで20年といわれています。間違えても日光浴などさせないように。 このコーナーは皆さまの身近にあるコンピュータ上で起こるさまざまなトラブルを未然に防ぐ方法をお知らせするコーナーです。 第16回 登 場 人 物 今月号のひとこと ◆プロセッサー教授(?歳) さぁバックアップのバックアップ。このデータが見られなくなると悲しいからね・・・。 ◆まど香(年齢不詳、改名して7年) CD-Rでバックアップをとりまくるわ。 とってとってとって回って回って回わる~ぅうう。 ◆リンゴ(24歳) 今回は私の出番が少なかったわ。次回は私が仕切る。後でまど香にCDレコーダー借りよっと。 (3) 大切なデータのバックアップは大丈夫! まど香 リンゴ まど香 リンゴ    まど香    リンゴ    まど香       教 授 まど香 教 授                                                 リンゴ    教 授                  まど香    教 授                   リンゴ 教 授          まど香 教 授       まど香   教 授       リンゴ 教 授       まど香 教 授 ■ オーディオテクニカ『サージバスター』  (耐雷コンセント・雷サージ防止電源タップ) http://www.audio-technica.co.jp/products/ pc/products-pc.html ■ オムロン『雷ガード』 http://st1.yahoo.co.jp/omron24/ne-777.html台風の多い9月は雨と共に落雷の多い季節でもあります。落雷は人が感じるよりも多く発生しているようで、落雷によってコンセントや電話線につなぎっぱなしのパソコンなどの電気器具が故障したりすることがあります。建物等に落雷があった場合、雷の電気は壁や柱といった表面に多く流れ、ブレーカーが働く前に雷が電気器具に到達すると電気器具の基盤が壊れてしまいます。落雷で起きる被害は、パソコンが壊れてしまった、モデムやTA(ターミナルアダプタ)が壊れてしまって通信ができない、といったものです。最近普及してきたISDNでは、TAを使われている方も多いでしょう。TAが壊れてしまうと、インターネットどころか電話も通じなくなってしまいます。被害に遭ってしまってからパソコンを修理しても、完全に元通りにならないこともあり、そのためにも上記のコーナーで紹介されているように、日頃から大切なデータのバックアップを取っておくことが大切です。 さて、雷被害に遭わないために、どんな予防ができるのでしょうか。 雷が鳴っている間はコンセントを抜くというのもいいですが、TAのコンセントを抜いてしまっては、電話も取れません。また留守中に雷雨が発生するかもしれません。かといって出かける前に毎回コンセントを抜き差しするのも面倒です。パソコンのプラグにはアース線がついているものが多いですが、家庭のコンセントはアース口のないものがほとんどです。そういう場合には、「サージプロテクター」とよばれる避雷器が役に立ちます。コンセントとプラグの間に差し込むだけのものや、「雷サージ防止電源タップ」のように、複数のプラグをカバーするものがあります。 転ばぬ先の杖、これらの機器の導入も検討してみてはいかがでしょうか?

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