デジタルまいど No.1~N0.48
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◆ちょっと気になるあの言葉◆ 発行/〒557-0063 大阪市西成区南津守7-15-16 TEL:06-6652-8000(代) FAX:06-6652-8894digitalまいど 編集室 ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp「digitalまいど」のバックナンバーはホームページでPDFファイルにてご覧になれます。また、印刷物をご希望の方は編集室までご連絡下さい。 ホームページアドレスはこちらです! http://www.ksinet.co.jp/ 新しい世界が拡がっていく! 一つの閉じた世界の中でパソコンをつなぎLANを構築する。また別の組織がLANを作り、それぞれのサーバーコンピューターを相互に接続していった結果、世界規模のネットワークが出来上がっていった。それがインターネット。 インターネット上で利用できるサービスや機能のうち、代表的なものといえばWWW(World Wide Web)がある。これはテキスト、画像、動画や音声のデータベースである。最近では企業からも家庭からでも自分が知りたいこと、興味のあることを検索すると日本の中にある情報だけではなく、世界中のあふれんばかりの情報を手に入れることができる。また電子メールを使い特定の個人にメッセージを送ることもできる。 この2つのサービスを組み合わせることにより新しい世界が拡がってきている。それがIBMのコマーシャルでもおなじみのe-Businessである。長引く不況の中多くの企業が何とか売り上げを増やそうとあの手この手を考えているが、インターネットが一つの可能性を示しているのではないだろうか。現実(リアル)の店舗ではなく仮想(バーチャル)店舗を作りそこで商品・サービスを販売するのである。 こんなものまで 昨年10月1日に株式委託手数料が自由化されたことをうけて、新たに電話とインターネットのみで営業する証券会社が設立され話題を呼んだ。従来なら100万円の約定代金に対し1万円強の手数料を支払っていたが、手数料を1,000円から1,500円位に設定し、個人顧客にターゲットを絞り会社を運営している。このようなことができるのもパソコン、電話といった最小限の設備投資のみで店舗が開設できるからで従来のような駅前の一等地や大勢の営業マンが必要なくなったからである。株式だけでなく、損害保険、自動車、パソコン、生鮮食料品などありとあらゆるものがネット上で取り引きされている。 コンビニでもe-コマース 先日セブン-イレブン・ジャパンは6月に電子商取引を立ち上げると発表した。インターネットと全国の同社店舗網を連携させ、ネット上で通常の取扱商品、音楽配信、コンサートチケットの販売までを扱うサイトを作り、家庭にあるパソコンと店舗にある端末の両方からアクセスできるようにする。 自由に外出できる若者にとっても自宅にいたままで最新の音楽を入手したり、なかなか手に入りにくい有名ミュージシャンのコンサートチケットを購入したりするのは便利この上ないが、今後到来する高齢者社会のことを考えれば、その方たちの方が便利さを痛感するのではないだろうか。 こんな点には気をつけよう インターネットを使ってどのようにショッピングをするのかを想像するとまず気になるのはその安全性と確実性。利用客にとっては注文した商品は本当に届くのだろうか、どのようにして商品を受け取ればいいのか、代金はどのように支払えばいいのかが気になるところである。 セブン-イレブン・ジャパンで昨年11月に始まった書籍の販売では次の3つの方法が用意されている。①コンビニで商品の受け取りと料金の支払いの両方を済ます②コンビニで料金を支払い、宅配便で商品を受け取る③クレジットカードで支払い、宅配便で商品を受け取る-という方法の中から選択することができる。 現実には地域によっては店舗が近くにない場合もあるだろうし、クレジットカードで支払いとなるとセキュリティーの問題も不安であるし、宅配便を利用するとなると自宅に待機する必要もあるので①の方法が採られることが多いという。消費者にとっても宅配便に配達を依頼すると、特定の地域でしか手に入らないものならともかくその配達料が結構な負担となり購入の足かせとなると思われる。 インターネットでショッピングをする場合、まず不安に感じるのは注文した商品が本当に届くのだろうかということである。書籍のようにどこで購入しても同じものが手に入る場合は、有名な書店が運営するサイトを選べばまず安全である。あとは自分の条件に合うかを検討するだけである。しかしそれ以外の物を購入する場合は販売業者の実体があるかどうかから調べる必要がある。これには利用規約の有無、個人情報の取り扱いなど不安があれば業者に問い合わせてみるといいだろう。 また販売業者には必要最低限の個人情報以外は伝えないようにした方がいい。氏名、住所、電話番号、年齢など不当な目的に悪用される恐れもあることを念頭に置いておく必要がある。 次に注文した内容、商品名、価格、注文ナンバー等の控えを取ることを忘れないようにしよう。サイトによっては最終的な注文に至るまでにユーザーの確認を求めてきたり、注文後に電子メールで注文内容を送信してくるところもある。控えは問い合わせの際にも必要になってくるし、何らかのトラブルに備えて注文の際の画面を保存したり印刷しておく注意深さも必要だ。 また代金の前払いはさけた方がいいだろう。代引きにすると少々費用はかかるが実際に注文した物を手に取り確認してから代金を支払った方が賢明だ。 クレジットカードの番号をWeb上で入力する必要があるなら、そのサイトがセキュリティーで保護されているかも確認しよう。多くの場合SSL(Secure Socket Layer)で保護されたサイトに入ろうとすると「セキュリティーで保護された接続でページを表示しようとしています」という警告が表示されるのでわかるはずだ。この警告のないサイトにクレジットカードナンバーを入力するのは非常に危険である。 様々な問題を抱えながらもインターネットによるショッピングはこれからますます盛んになってくるだろう。販売業者にとっては今までは限られた販路で商売をしていたが、立地条件に関係なく、広告費用をあまりかけなくても日本中、時には世界中に商品を販売することができるようになったわけである。 No.14IBMのコマーシャルでもおなじみのE-Business。なにやら新しい部品を調達しようとして世界中の部品メーカーに声は掛けてみたものなかなか調達できる企業が見つからず、右往左往していると、思わぬ企業しかも非常にローカルっぽいところで部品が調達できることが分かったというやつ。このコマーシャルを見られた方も大勢いらっしゃることでしょう。E-Businessという言葉はよく聞くが、いったい何のこと?と思っておられる方もこれを読めばもう大丈夫?(笑) digitalまいど第14号 発行日:2000年(平成12年)3月1日(水曜日) (1) って何?

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