デジタルまいど No.1~N0.48
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発行/〒557-0063 大阪市西成区南津守7-15-16 TEL:06-6652-8000(代) FAX:06-6652-8894digitalまいど 編集室 ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp「digitalまいど」のバックナンバーはホームページでPDFファイルにてご覧になれます。また、印刷物をご希望の方は編集室までご連絡下さい。 ホームページアドレスはこちらです! http://www.ksinet.co.jp/ インターネットの登場はそれまでの情報交換やデジタルデータの有効利用、通信に大改革を起こした。そして有益なものとして全世界でこの瞬間にも普及し続けている。さらに今、インターネットの登場以上の大改革が始まっている。それがXMLだ。 XMLとは XMLはホームページ(Webページ)制作などの用途で広く普及しているHTMLの後継にあたる技術で、インターネット技術の標準化団体であるW3C(WorldWideWeb Consortium)が98年2月に仕様を公開した。それからわずか1年あまりで、インターネットはもちろん、デジタル放送、モバイル通信、電子出版などあらゆるデジタル・メディアを覆いつくすブームが巻き起こっている。 XMLがHTMLと異なるところ HTMLがパソコン表示のレイアウトに使用されるのに対して、XMLはコンピュータに読み込ませて書かれているデータを処理させることもできる。データを分類、検索することが容易にできるのである。XMLにはHTMLのように規格の中でタグが定義されておらず、ユーザーが各々目的に合わせてタグを作り、それを利用してマークアップして作っていく。ユーザーが使用するタグを宣言するためのテキストデータをDTDと呼ぶ。XMLはこのDTDを参照しながらコンピュータがXMLデータの内容を理解するという仕組みを持つ。 XML対応製品の登場 XMLを用いた情報を企業や個人が手軽に利用するためのソフトの登場が必要である。マイクロソフトは「Internet Explorer 5.0 日本語版」1999年3月に無償配付開始。ネットスケープ・コミュニケーションズも次期ブラウザーでXMLをサポートすることを表明している。これによりXMLは次世代のWeb技術としての地位を固めた。 ECの分野では実用近づく ユーザーが自由にタグを決めることができるためEC分野の中でも特にEDI(Electronic Data Interchange:電子データ交換)で異なる企業間やそれらとユーザーとのデータのやりとりのための標準的な規約-ハブ言語としてXMLが利用されている。 音楽配信の分野 米リアルネットワークス社は自社のWebサイト内で提供している音楽データの曲名やアーティスト名、アルバムジャケットなどの情報をXML形式の電子カタログで蓄積。閲覧の他、専用プレーヤーにダウンロードして聴きたい音楽を選ぶ際のカタログとして活用できる。 BSデジタル放送 2000年末に始まるBSデジタル放送はデータ放送の標準フォーマットとしてXMLを採用することが確定した。これを受けてTBS(東京放送)は1999年5月にXMLを使って試作したショッピング番組のデモンストレーションを行った。 携帯電話「WAP」 携帯電話向けにインターネット接続や文字 情報サービスを提供するための技術「WAP」も次期バージョンでXMLを採用する。米国では、天気予報、ニュース、道路渋滞などの情報をXMLに変換して蓄積し、文字情報と共に、音声に変換して携帯電話に向け提供するサービスがすでに実現されている。 地図、カーナビゲーションでもXMLを使用した技術を開発中である。 XMLをベースにした主な規格(実際には70~100程度の規格が検討されている) ●小額決済システムの課金情報交換 ●デジタル署名を使った本人確認 ●数式の表現と処理 ●プライバシー保護に関する記述 ●動画、静止画、文字などを同期したコンテ ンツ ●線画でイラスト、地図、アニメーションなど を描く ●Webページ記述言語XHTML ●Webや印刷物などのレイアウト指定 ●異なるタグセット(DTD)間のデータ交換 ●公共料金の明細の電子化 http://nnb.nikkeibp.co.jp/nnb/NEWS/9906/99061002.html このようにXMLはインターネット利用だけの技術にとどまらないということが、今回の『デジタルまいど』で理解してもらえただろうか。XMLは情報の入手や商品の購買、情報の伝達のしくみを変え、人々のライフスタイルを変えてしまうだろう。世の中が、いままで空想されてきた未来の便利な生活に、XMLの登場でまた1歩近づくのではないだろうか。次回の『デジタルまいど』ではXMLの技術についてもう少し詳しく触れていきたい。 No.11digitalまいど第11号 発行日:1999年(平成11年)9月1日(水曜日) ◆ちょっと気になるあの言葉◆ コンピュータ、放送、通信等 すべてのコンテンツが、XMLで! コンピュータ、放送、通信等 すべてのコンテンツが、XMLで! ON!ON!印刷物の電子化 電子化した印刷物を他媒体で利用する。最近企業ではこういう動きが活発です。弊社でも積極的に電子化のお手伝いをさせていただいております。 電子化の一般的な方法は、既存の印刷物をスキャニングしPDF化する方法と最初から電子データを作成していく方法があります。まずPDF化はその用途にあった的確な変換が必要で、使いやすく加工されている必要があります。また電子データを作成していく方法は、SGML/XML等の新しい手段が有効です。どちらの方法も将来的にはネットワークへの対応が必須条件だと思われます。 弊社ではPDF化におけるノウハウを早くから蓄積しており、用途に応じて作成する事ができ、豊富な経験から使いやすい加工を施すことができます。また電子データの作成においても、FrameMaker+SG MLでの入力をサポートするテンプレート作成、それを使用しての入力作業などを手がけております。 今後は、SGMLにおいてDTD作成を含めたトータルな形でのご提案をめざし、またXMLでは印刷という枠にとらわれない新しいメディアへの展開を行い、皆さまのお役に立てるようにと考えております。 デジタル事業部 島田 幸雄 TEL 06-6652-8081このコーナーでは皆さまにデジタル化を推し進めてゆくためにお役に立つ情報を紹介します。 皆さまもこれをお読みになって 興味をもたれたら、弊社にご連絡下さい。

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