デジタルまいど No.1~N0.48
22/162

digitalまいど第10号 発行日:1999年(平成11年)7月1日(木曜日) ●この印刷物は再生紙を使用しています。 コンピュータウィルスに ついて 第1回 このコーナーはコンピュータ上で起こるさまざまなトラブルを未然に防ぐ方法を皆様にお知らせするコーナーです。 H君はいつものようのMacを立ち上げて作業をしていた・・・。アイコンを動かすと残像が残り「何だこれは?」と思いつつ「綺麗だしぃまぁいいや(^_^)?」とご機嫌であった。しかしそれはウィルスに犯されたMacちゃんの叫びだったのだぁ~。 その後、彼のMacはクラッシュ!データのバックアップを取っておいて良かったと思いつつ、ウィルスチェック用のユーティリティーソフトをちゃんと入れておくべきだったと嘆くのであった。 しかし何よりも、ほかの人のコンピュータに広めてしまったのではないかと眠れない夜が続くのであった・・・。 ちょっと前にも勝手にメールを送ってしまう「メリッサ」が話題になっていたように、毎年次々と新型のウィルスが産声をあげています。軽いイタズラ程度の物もありますが、悪質な物は画面表示をおかしくしたり、ファイルを壊したり、ついにはハードディスクを破壊するものまであります。そうなってしまわないためにもウィルスに対する危機感を常に持つよう心がけましょう。 コンピュータウィルスとは? ソフトウェアの一種で、意図的に作成されたものです。使用者が気づかないうちにコンピュータの動きを変えてしまいます。[通商産業省告示第429号]において以下のように定義されています。 「第三者のプログラムやデータベースに対して意図的に何らかの被害を及ぼすように作られたプログラムであり、次の機能の一つ以上を有するもの」 1.自己伝染機能 自らの機能によって他のプログラムに自らをコピーし又はシステム機能を利用して自らを他のシステムにコピーすることにより、他のシステムに伝染する機能。 2.潜伏機能 発病するための特定時刻、一定時間、処理回数等の条件を記憶させて、発病するまで症状を出さない機能。 3.発病機能 プログラム、データ等のファイルの破壊を行ったり、設計者の意図しない動作をする等の機能。 ウィルスの種類 ウィルスにはプログラム型コンピュータウィルスとマクロ型コンピュータウィルスの二種類あります。 プログラム型コンピュータウィルスとは・・・ コンピュータプログラムの一種で次のような悪質な特徴を持つものです。 *ウィルスの入ったプログラムを動かすと、コンピュータ内の他のプログラムを変更するなどしてコンピュータ内に潜在します(これを感染と言います)。感染したプログラムを動かすとコンピュータ内の他のプログラムにも感染します。 *ある時期(日時・起動回数などを設定されている)までは感染しても何も行いません(潜伏)。 *時期が来ると感染以外の動作を行います(発病)。発病時の動作は前述したような破壊活動です。 OSに感染すると、フロッピーディスクに書き込みをしなくても入れて中を見るだけで感染したりします。 マクロ型コンピュータウィルスとは・・・ 最近増えているのがこのタイプのウィルスで、Excelなどが持っているマクロ言語を用いて作られたウィルスです。プログラム型ウィルスと同じような症状が起きるのですが、マクロ型の大きな特徴はアプリケーションが同じであればコンピュータの機種によらず感染・発病してしまうことです。 ウィルスから大切なコンピュータを守るために まずNorton Anti-Virusなどのユーティリティーソフトを購入してインストールしましょう。 UNIX版でもSophos Anti-Virusというソフトも出ています。 しかしウィルスは次々と新しいものが出現しますので、最新の情報をまめに集めましょう。 また、電子メールなどで不審な添付ファイルを受け取っても実行せず、すみやかに削除するか最新のウィルス対策ソフトでチェックしましょう。送り主が知人であっても、その人が知らずに送ってきていることもあるので、注意はした方がいいでしょう。 どれだけ注意しても防げないことがあるかも知れませんのでデータのバックアップはまめに取っておきましょう。 世の中「資格、資格」と言われて久しいですが、たくさんある中で何が役にたつのかを探すのもたいへんです。今回はコンピュータ・印刷関係の資格をいつものように独断で紹介いたしましょう。 ●目指すのはこれだ! ★第1種情報処理技術者試験 <受験資格> とくになし <試験概要> 通産省認定の国家試験 後述の第2種の上位ステップとして、情報処理系の権威ある国家試験。プログラム言語からコンピュータのアーキテクチャー、通信ネットワーク、データベース、情報セキュリティその他もろもろの幅広く奥深い知識が要求される。 ★上級システムアドミニストレータ <受験資格> 27才以上 <試験概要> 通産省認定の国家試験 後述の初級の上位ステップとして、情報処理に関する高い知識と技術を必要とする。 効率的な業務の企画ができ、業務改善のときには情報システムを活用できる人材。また業務知識や部門内をとりまとめる能力が必要。 ★ネットワークスペシャリスト <受験資格> とくになし <試験概要> 通産省認定の国家試験 ネットワークシステムの高い知識と技術を要求される。 ネットワークの構築、維持、技術支援を行う専門家として情報処理システム、コンピュータ、通信回線まで幅広い知識が必要。 ●でもまずここから行っとこうか  (これでも難しいぞ・・・) ★第2種情報処理技術者試験 <受験資格> とくになし <試験概要> 通産省認定の国家試験 プロジェクトマネージャーやアプリケーションエンジニアなどを目指す人が、最初に習得するべき資格。 基本的知識と応用能力を問う試験。システム運用では、ベテラン技術者のもとで作業でき、プログラム作成については単独で行えるレベルの人材。 ★初級システムアドミニストレータ <受験資格> とくになし <試験概要> 通産省認定の国家試験 情報処理システムの立場や環境を意識しており、表計算ソフトなどのソフトウェアを使いこなすための試験。コンピュータに関する幅広い知識が必要。 ★DTPエキスパート認証試験 <受験資格> とくになし <試験概要> 日本印刷技術協会の認証 DTP(デスクトップ・プリプレス)の知識・技術を認定するもの。コンピュータと印刷に関する幅広い知識が必要。印刷、デザイン関係のみならず、派遣や在宅で仕事をする人の取得ケースも増えている。 取り上げて欲しい内容や、ガビーンな話・ちょっと疑問に思ってることなどお気軽にご連絡下さい。 ■「digitalまいど」に関するご意見・ご感想は、 株式会社ケーエスアイ「digitalまいど」編集室係 (ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp)まで。 NNOOWWラ ラ イ イ セ セ ス ス ン ン 今年の話題はなんと言っても1999年7の月・・・。しかしこの「デジタルまいど」では記事になりません。デジタルに関係なさそうだからです。子供の頃、俺は○○才で死んじゃうのか?とぼんやり考えたものです。その頃にはまだ「MP3」や「DVD」なんて言葉はなかったですし、この「デジタルまいど」も発刊されていませんでした(当然だ!)。気が付けば職場で、街のあちこちでコンピュータが幅をきかせています。家電製品もどんどん進化しています。人間はどこまで付いていけるのでしょうか?でも大丈夫、きっと恐怖のパソコンインストラクターが火星からやってきて、地球人にパソコン指導をしていくんだ・・・・。  この「デジタルまいど」が少しでも皆様のお役に立てばと思い、この第10号をお届けします。  (M.H.)

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です