デジタルまいど No.1~N0.48
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digitalまいど第46号発行日:2006年(平成18年)11月15日(水曜日)(1)digitalまいど第46号No.46November 2006 vol.05発行/〒557-0063 大阪市西成区南津守7-15-16 TEL:06-6652-8000(代) FAX:06-6652-8894digitalまいど編集室ホットラインMAIL:digitalmaido@ksinet.co.jp「digitalまいど」のバックナンバーはホームページでPDFファイルにてご覧になれます。また、印刷物をご希望の方は編集室までご連絡下さい。ホームページアドレスはこちらです! http://www.ksinet.co.jp/JQA-QM4518JQA-EM1942はじめに3D-CADとは?3D(Three Dimentional )は、3つの次元、縦、横、高さの広がりのことであり、CADとはコンピュータによる設計支援の総称です。一般的なところでは、機械系や電気系など工作機械を開発されている様な方々が、第三者に分かるように記号や数値を使って平面的な図面を書く場合のツールとして用いられていると思いますが、3D-CADは特に立体的なモノを創造する場合に使うととても便利なツールです。3次元の形状の情報を入力すると、そのモノが画面上に立体的にリアルに表示され、様々な角度に回転させながら検討を進めることができるのです。今や主流化してきた3D-CADですが、少し前では、街の小さな工作機械メーカーやデザイン会社等が取り組むには、費用が掛かり過ぎて導入を諦めていましたが、現在では、3D-CAD自体の価格も落ち着き2次元-CADを導入していた工作機械メーカーが3D-CADへの切り替えを行なうようになってきました。これには、試作品の作成コスト削減という工作機械メーカーには願ってもない副産物があるからです。ここで問題になるのが、デザインや仕様などクライアントとの打ち合わせや、社内資料の作成の際に試作品が無い事で、クライアントとの意思疎通が取りにくくなるのです。そこで、本年の春にAdobeより発表されたAdobe Acrobat 3Dに着目してみました。 着目した理由には、日本国内では、PDFでのドキュメント管理が多く行なわれている事と、Adobe Acrobat 3Dは、企業や組織の内外を問わず、グローバルに誰とでも3D-CAD設計業務における円滑な意見交換や情報共有を可能とする新しいデスクトップツールだからです。Acrobatと同様にコメントの書き込みやプリントイメージを意識した構成でデータの変換が出来る事、Adobe Acrobat 3Dを使用することにより、顧客・取引先・パートナー企業など、企業や組織内外に広がるクライアントは、世界中で利用されている無償のAdobe-Reader7.07機能を活用することにより、これまでよりも迅速、安全かつ安価に3Dモデルを含む重要な情報の共有と業務のコラボレーションを実現させることが可能になります。次は,Acrobat 3Dの製品紹介を少しばかり書いて見ます。Acrobat 3DについてAcrobat 3DはAutoCADなどのソフトで作成した3DモデルをドラッグするだけでPDFに変換でき、CADソフトや専用のビューワを持っていなくてもAcrobat Reader 7.07 を持っていれば3Dデータの共有と活用が可能になるソフトです。簡単なアニメーションが作成・制御でき、ユーザにとって動的なPDFが作成可能になります。また、大きな図面を用意せず、試作品を少なくする事ができ視覚的な確認が容易にできるようになりますAcrobat 3D の機能●3Dモデルのキャプチャ3D CADファイルにアクセスできない場合、スクリーンショットのキャプチャとほぼ同じ方法で、3DモデルをAcrobat 3Dファイルへ変更が可能です。●拡張3Dツールバー3Dツールバーを使用して、3Dコンテンツの回転、ズームインなどが可能で、3Dモデルの照明などが変更可能になります。●モデルツリーモデルツリーは3Dモデルのパーツの表示・非表示や孤立、ビューの作成*1、メタデータ情報の取得が可能です。●クロスセッションクロスセッションを適用するとモデルの断面と内側が見られるようになります。Adobe Acrobat 3DAdobe Acrobat 3D

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