デジタルまいど No.1~N0.48
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digitalまいど第6号発行日:1998年(平成10年)7月21日(火曜日)発行/〒557-0063 大阪市西成区南津守7-15-16 TEL/06-652-8000(代)FAX/06-652-8894digitalまいど編 集 室いまデジタルカメラを販売しているメーカーは、さまざまな業界に渡り30社を超えようとしている。「映像素子は35万正方画素、外部記憶媒体が使えて、光学ファインダーのほかに液晶モニターもついている」。発売された96年当時の普及型デジタルカメラにとって、消費者にアピールするには最低限でもこの3要素が必要だった。また97年終わりから発売されているデジタルカメラは画質が格段にグレードアップされており、実勢価格4~7万円という普及機で81万画素を持つものが出てきた。第二世代のデジタルカメラは高画質機種へ市場がシフトしてきている。また年末にも各社が100万画素モデルを投入してくると言われており、「メガピクセル(100万画素)戦争」が各社で繰り広げられるだろう。■デジタルカメラとはデジタルカメラは、通常撮影するときに使用していたフィルムを利用するかわりに、CCDという素子の集まりに光の信号を静電気を利用して一時的に記録して、そのデータをメモリーする仕組みになっている。撮影したらすぐに画像を見られ、撮影に失敗した画像を削除でき何度でも取り直すことが出来るという特徴がある。もちろんデジタルカメラ単体で考えれば、今までのフィルムを使用したカメラの方がメリットが多い。だが「写真と遜色のない仕上がりの写真画質プリンター、手軽に簡単なレタッチしたり「プリクラ」のようなシールを作ることの出来るアプリケーション、デジタルカメラなどを簡単に接続できるパソコンの普及。まだ対応するデジタルカメラ、フォーマットなどに制限はあるが通常のプリントサービスの様なことが可能なデジタルDPEサービスなどを総合的に考えるとデジタルカメラの時代がやって来るかもしれない。■デジタルカメラの仕組みとは●CCD従来のカメラの露光部にあたるCCD、大きく分けてデジタルカメラ専用、ビデオ用という2つのタイプに分けることが出来る。デジタルカメラ専用はプログレッシブスキャン方式と呼ばれ、画像の左上から順にすべて取り込む。これにたいしてビデオ用はインターレース方式と呼ばれ、素子が並んでいる列を60分の1秒毎に奇数列と偶数列を交互に読んでゆく。どちらにしてもCCDの画素数の数値が高いほど精密な画像が生成できるという事だ。●画像方式ほとんどは画像を「JPEG(Joint Photograph Expert Group)」形式で保存する。JPEGとはグレースケールとフルカラーの自然画イメージを圧縮して保存するために設計された画像方式である。またほかに基本的にJPEGと変らないが、撮影した時間や露出設定などをファイルに持つことの出来る「Exif」形式、無圧縮/JPEG圧縮された画像データを、さまざまな解像度のデータを1つのファイルに記録する「Flash Pix」方式がある。そして用途に応じて適切な解像度を使用できるフォーマットだ。●液晶ディスプレイデジタルカメラで使用されている液晶ディスプレイは「アクティブマトリックス方式」だ。従来は「MIM方式」「TFT方式」といった液晶ディスプレイを使用してきたが、より明るく高密度な画像を表示できる「低温ポリシリコンTFT方式」という液晶ディスプレイを使った物も登場してきている。●メモリーカメラのフィルムにあたる記憶媒体として、デジタルカメラでは「フラッシュメモリー」を使用している。これは電気的にデータを書き込み/消去が行えるうえ、記憶内容の保持に電源を必要としないという特性を持っている。当初は内臓型が主流だったが、現在ではコンパクトで交換可能な、スマートメディア、コンパクトフラッシュ、FD,MDといった媒体を使用している機種もある。●パソコンとの接続スマートメディア、コンパクトフラッシュなどは専用のアダプタを利用することによりパソコンと接続が可能となり、撮影した画像をパソコンに取り込むことができる。シリアルケーブル、赤外線デバイスの規格である「Ir Tranp」でパソコンと接続し画像を取りこめる機種もある。●バッテリー(電池)デジタルカメラの電源には、主に単3電池とリチウムイオンバッテリが用いられる。単3電池の最大の利点は、言うまでもなく入手性の高さだ。一方リチウムイオンバッテリは、他の電池に比べて高性能なため小型/軽量が可能であり、放充電を繰り返しても、バッテリの寿命が短くなる「メモリ効果」もない。いよいよデジタルカメラの時代が到来?いよいよデジタルカメラの時代が到来?PUSHON!ON!◆ちょっと気になるあの言葉◆皆様もこれをお読みになって興味をもたれたら、弊社にご連絡下さい。このコーナーでは、皆さまにデジタル化を推し進めてゆくためにお役に立つ情報を、ケーススタディなどを用いて紹介します。●「ニューアンサンブル」のおすすめ創業以来、当社は印刷物の効率的な制作、そして地球レベルで叫ばれている環境問題について、お客様と共に取り組んでまいりました。「デジタル化」「ペーパーレス化」「コストダウン」というキーワードのもと、当社ではダイハツ工業株式会社様と自動マニュアルレイアウトソフトを共同開発し、「ニューアンサンブル」と名付けました。このシステムは、製造メーカーの技術系部門で制作されている各種技術資料をある一定のルールに基づきテキスト入力することにより、文章やイメージが自動的にレイアウトされるシステムです。つまり、技術系スタッフが本来の技術研究という主体業務に専念でき、印刷物の体裁を気にせず制作するためののツールというコンセプトで開発されたものです。このシステムの採用により、原稿制作の効率化、印刷費用のコストダウン、フルデジタルデータによる他の媒体(CO-ROM・インターネット)への転用が可能になりました。またそれぞれの環境に、このツールをカスタマイズすることも可能です。当社ではこの「ニューアンサンブル」を同じような考えをお持ちのお客様にお使いいただけると考え、現在、数社に提案、ご担当者にはよい感触を持っていただいております。営業副本部長 澤田 等<お問い合わせは06-652-8888まで>E-mail:ksiinfo@ingnet.or.jp http://www1.ingnet.or.jp/ksi/(編集協力/株式会社アクティー)お知らせ新住所7月21日より本社営業部・総務部が下記住所に移転いたしました。よろしくお願いいたします。

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