デジタルまいど No.1~N0.48
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(4) 発行日:2003年(平成15年)11月14日(金曜日) ■「digitalまいど」に関するご意見・ご感想は、株式会社ケーエスアイ「digitalまいど」編集室係(ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp)まで。 取り上げて欲しい内容や、ちょっと疑問に思ってることなど お気軽にご連絡下さい。 編集後記 digitalまいど第34号 秋たけなわですが、秋にまつわる挨拶言葉を調べてみますと、錦秋の候、金風の候、菊花の候などその言葉の奥に情景、香り、凛とした空気などを思い浮かべることのできる言葉を散見できます。日本語が乱れていると言われて久しいですが、仲間内だけでしか通用しない言葉、外来語を単にカタカナに直しただけの言葉など、日本の国に住んでいるのにと思うことがよくあります。 そもそも言葉とは意味を伝えるため口にしたり字に書いたりするものであるのに、伝えることを放棄したとしか思えない事象にたびたび出くわします。「このすばらしい景色をどうお伝えすればよいのでしょうか。私には言葉がありません」と平気で言うアナウンサー。堂々と言われると聞いているこちらが恥ずかしくなります。この編集後記を書いている最中にもテレビから「マニフェスト」という言葉が聞こえてきます。政党や候補者が実現を目指す政策について、数値目標や財源、達成期限などを具体的に示した公約集のことを指すようですが、政策綱領とか政策公約で十分意味が通じると思うのですが、みなさまはどう思われますか。 今回の『デジタルまいど』はいかがでしたでしょうか。毎号編集委員があちらを調べたりこちらを探したりしながら、ネタがない、時期が早すぎる、ありきたりのパソコン雑誌と同じだ(少し傲慢!)などと頭を抱えつつ(ちょっぴり大げさ)、苦心惨憺(さらに大げさ!)しながら書いております。毎号今を採りあげるのではなく、少し未来を見据えながら、あまり偏らず、ターゲットを絞り込みつつ、かすかな品格(?)を残しつつ書くのって結構大変なんですよ。「君の日本語も乱れているよ」という苦情はこちらまで→<Y.K> 2004年(平成16年)3月13日に九州新幹線、新八代(仮称)-鹿児島中央(新幹線開業と同時に現在の西鹿児島を改称)間、約127kmの先行開通が予定されています。途中に新水俣(仮称)、出水、川内の3駅が設置されます。 どうして新八代-鹿児島中央間なのでしょう? 計画はもちろん博多-鹿児島中央で東海道・山陽新幹線とつなげる予定で博多-新八代間は工事中です。 現在の在来線鹿児島本線は八代までが複線電化され高速化が実現していますが、八代-西鹿児島間は電化こそされていますが、単線でしかも海沿いをカーブの連続で結んでいるため、この区間では高速化が不可能とされていました。在来線の高速化が実現できなければ、新規格の新線が不可欠になり新幹線建設が先行して行われました。 また、博多(門司港)-八代間約130kmは沿線に住宅が密集しており用地買収等で八代以南とは条件が違いすぎたこともあります。 博多-新八代間はいつになったら新幹線が開通するのでしょう? 2001年(平成13年)4月25日に着工しており、この日を起算に概ね12年の工期が予定されていますので、2013年(平成25年)頃に開通する見込です。 途中の駅は久留米(仮称)、新大牟田(仮称)、熊本の3駅です。 一日でも早い開通が待ち望まれます。 どんな新幹線が走るのでしょう? JR九州の新型車両らしくオリジナリティー溢れる斬新なデザインの800系が走ります。 800系にはグリーン車がなく、全車普通車となっています。また、全車電動車の6両編成で35‰(1000m進む間に35m昇る)の急勾配区間が走行可能な性能としています。 最高運転速度は260km/hです。 新幹線の名前は「つばめ」に決定しました。また、在来線として残る博多-新八代間を走る在来線特急は「つばめリレー」に決定しています。 在来線と新幹線が接続する新八代駅では同じ対面するホームでの乗り換えが採用されることになっており利用客の利便性が図られています。 どれだけ便利になるのですか? 新幹線「つばめ」は、新八代-鹿児島中央を35分で結ぶ予定で、現行の在来線特急「つばめ」の所要時間、2時間10分が約1/4に短縮されます。 博多-鹿児島中央間では、現行の3時間50分が「つばめリレー」と「つばめ」を乗り継げば2時間10分に、さらに博多-鹿児島中央間の新幹線が全線開通すれば1時間20分と更に便利になります。 今の在来線はどうなるのでしょうか 八代-鹿児島中央間は第3セクターとして存続しますが、電車は走らなくなりディーゼルカーに全て置き換えられます。貨物列車は今まで通り直通運転を行います。 新大阪-西鹿児島間を走っている寝台特急「なは」は熊本止まりになり、東京や大阪から直通する列車は完全に無くなります。 来年の春は、新しい新幹線に乗って南九州にお出かけになってみてはどうでしょう。 資料出所:交通新聞社発行「鉄道ダイヤ情報」、鹿児島県企画部ホームページ

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