デジタルまいど No.1~N0.48
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No.34November 2003 vol.05(1) 発行/〒557-0063 大阪市西成区南津守7-15-16 TEL:06-6652-8000(代) FAX:06-6652-8894digitalまいど 編集室 ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp「digitalまいど」のバックナンバーはホームページでPDFファイルにてご覧になれます。また、印刷物をご希望の方は編集室までご連絡下さい。 ホームページアドレスはこちらです! http://www.ksinet.co.jp/ digitalまいど第34号 発行日:2003年(平成15年)11月14日(金曜日) JQA-QM4518JQA-EM1942ちょっと気になるあの言葉 1枚のカードで      全てがかなう 1枚のカードで      全てがかなう 今、何故、     ICカード? 今、何故、     ICカード? 非接触性ICカードの      タイプと仕組み 非接触性ICカードの      タイプと仕組み ICカードとは、ICチップが内蔵されたチップカードのことをいいます。キャッシュカードやクレジットカードと同等サイズのカードで、欧米では「IC」が「CPU」と「メモリ」から構成されているものを「スマートカード」(Smart Card)と呼んでいます。 「IC」は「Integrated Circuit」の略で、日本語では「集積回路」と訳されています。 ICカードのICチップには基本的には電源を内蔵していないので外部から電力を供給して使用します。また、ICチップ内のデータを外部とやりとりするための装置をリーダー/ライターといいます。 リーダー/ライターの方式には、金属端子を接触させて信号をやりとりする接触型と、ICカードとリーダー/ライターの双方にアンテナを内蔵し、電波で信号をやりとりする非接触型があります。 ■ 接触型ICカード 表面に金属製端子が配列されていて、ICカードをリーダー/ライターに差し込むことで、その端子を経由して電力の供給とデータのやりとりを行います。 ■ 非接触型ICカード 内部にコイル状のアンテナを持ち、リーダー/ライターにカードを差し込むことなく、双方のアンテナを介してリーダー/ライターと微弱な電波で電力の供給やデータのやりとりを行います。 ICカードは、プラスチック製カードに集積回路(ICチップやLSI)を埋め込み、情報を記録できるようにしたカードです。銀行などのキャッシュカードなどに多く使われている磁気カードなどに比べて、たくさんの情報量を記録することができ、しかも情報の暗号化も可能なことから広く利用されるようになってきました。 非接触型ICカードはその利便性さから、既に社会のいろいろな場面で使われるようになってきました。その代表的なものには次のようなカードがあります。 ・ICテレホンカード 従来のテレホンカードは、電話機にカードを差し込む必要がありましたが、非接触型ICカードでは電話機(専用の公衆電話)の指定位置に置くことで利用できます。 ・Suica (スイカ-Super Urban Intelligent CArd-) JR東日本などが2001年11月から首都圏で導入しています。このICカードは、定期券とプリペイドカードの両方の機能をもたせることができるため、定期券の区間外まで乗車したときでも区間外の運賃に相当する代金をプリペイド残額から差し引いて支払うことができます。また定期券の更新や、プリペイド金額の追加が可能なので1枚のカードを使い続けることも可能です。なんと言っても便利なのところは、定期入れや財布から定期(カード)を取り出す必要がなく、改札機のセンサーに約10cm以内に近づければ接触させることなくデータ処理が行われるところにあります。(実際には、カードを「かざす」のではなく「タッチ」が必要とされています) ・ICOCA(-IC Operating CArd-) こちらはJR西日本が2003年11月から導入を開始したICカードです。機能的にはSuicaと変わりませんが、クレジット機能は磁気ストライプをICカードの表面に貼付けた物を使用します。また、2004年春以降京阪神の鉄道・バス事業者が順次スルッとKANSAI協議会のICカード乗車券「PiTaPa」を導入予定です。PiTaPaとは「Postpay IC for "Touch and Pay"」の略で、関西の私鉄や地下鉄が加盟している「スルッとKANSAI協議会」が2003年度中の導入開始を予定しているICカード決済サービスです。 ICOCAは「PiTaPa」と相互利用できるようになる見通しで、現在両者間で検討が進められています。さらにJR西日本の発表によると、将来JR東日本の「Suica」とも相互利用できるようになるようです。 このほかにもICカードは、社員証や身分証明書などの個人認証、コンビニエンスストアに設置された、リーダー/ライターでの決裁に利用できる電子マネーなどに利用され始めています。 ICカードに組み込まれたチップには、メモリー機能のみのもの、セキュリティ機能を組み込んだもの、CPUを組み込んだマイクロコンピュータタイプのものなどがあります。これに加えて、非接触型ICカードでは、渦巻状にまかれたアンテナコイルや、電源・電圧を一定にするコンデンサーなどの部品を内蔵しています。アンテナコイルは、電波を出力するアンテナとして使われると同時に、発電機としての機能を果たしています。 非接触型ICカードは、データの読み書きのできる距離によって、次の3つのタイプに分類されます。 またそれぞれのカードには、ISOによって制定された国際標準規格が存在しています。 従来の磁気カードには、データを磁気に記録していました。そのデータ量は1トラッ 見本 見本 読み書き 可能距離 データ 転送速度 使用周波数 密着型 近接型 近傍型 ~2mm ~10cm ~70cm9.6kbit/s~ 106kbit/s~ ~26kbit/s 4.91MHz 13.56MHz 13.56MHz

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