デジタルまいど No.1~N0.48
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No.33September 2003 vol.04(1) 発行/〒557-0063 大阪市西成区南津守7-15-16 TEL:06-6652-8000(代) FAX:06-6652-8894digitalまいど 編集室 ホットラインMAIL:ksiinfo@ksinet.co.jp「digitalまいど」のバックナンバーはホームページでPDFファイルにてご覧になれます。また、印刷物をご希望の方は編集室までご連絡下さい。 ホームページアドレスはこちらです! http://www.ksinet.co.jp/ digitalまいど第33号 発行日:2003年(平成15年)9月16日(火曜日) JQA-QM4518JQA-EM1942ちょっと気になるあの言葉 かつての夢が     現実のものになる かつての夢が     現実のものになる IT技術の飛躍的進歩が     ユビキタスを実現 IT技術の飛躍的進歩が     ユビキタスを実現 飛躍的に便利に なる未来のライフスタイル 飛躍的に便利に なる未来のライフスタイル ユビキタスの語源はラテン語で、いたるところに存在するという意味です。ユビキタスを含む「ユビキタスコンピューティング」や「ユビキタスネットワーク社会」という言葉が、近年のITの発達とともに注目を集めるようになりました。ユビキタスコンピューティングの概念は、すでに1989年にゼロックス社のパロアルト研究所が提唱していましたが、いよいよその概念が現実のものになる時代を迎え、改めて脚光を浴びるようになってきたのです。 それでは、ユビキタスコンピューティングとは、どのような概念なのでしょうか。ユビキタスコンピューティングは、私たちの生活や社会のいたるところにコンピュータが存在し、情報ネットワークを介して、いつでも、どこからでも、自由にコンピュータにアクセスできる環境を指しています。ユビキタスコンピューティングが現実のものになると、コンピュータ同士が自律的に連携、動作し、私たちの生活を強力にサポートしてくれるようになります。 コンピュータの歴史を振り返ると、まずメインフレームを中心に、1台のコンピュータを複数の端末から利用する時代がありました。そして第2世代では、1人が1台のコンピュータを利用するパーソナルコンピュータ全盛の時代が訪れました。そして現在、1人が複数のコンピュータを利用するユビキタスコンピューティングの第3世代を迎えようとしています。 ユビキタスコンピューティングは、コンピュータの小型化、アクセス端末の多様化、ネットワークの進歩があって、初めて現実のものになります。 コンピュータの小型化に関しては、携帯電話の爆発的な利用者の増加やPDA、ノートパソコンの普及が進んでいます。また、コンピュータを身につけるウェラブルコンピュータの開発も進んでいます。さらにこれからは、携帯電話やパソコンばかりでなく、ネットワークへのアクセス端末として、家庭内にある冷蔵庫や電子レンジなど、さまざまな家庭電化製品、自動車などの車両、自動販売機などからも、ネットワークに接続できるようになります。いわば、1人の人間がさまざまなアクセス端末を必要に応じて、使い分ける時代になってきます。 一方、通信手段としては、従来のケーブルによるネットワークに加えて、より自由度の高い無線による接続方式がますます重要な地位を占めるようになってきます。具体的には、無線LANやブルートゥースなどの無線ネットワークが活用され、オフィスや自宅ばかりでなく、公共の場所や店舗などからも、大容量コンテンツにアクセスできる環境が、次第に整いつつあります。 総務省は、2001年11月にスタートした「ユビキタスネットワーク技術の将来展望に関する調査研究会」による検討結果をまとめ、ユビキタスネットワークの将来像に関する報告書を発表しています。 それによると、2010年までに、どこでも何ら制約を受けず、ネットワーク、端末、コンテンツを自由にストレスなく、安心して利用できる通信環境が実現すると予想しています。また、ユビキタスネットワークの実現によって、フォトニック、モバイル、情報家電などの日本が優位にある技術を活かし、新たな産業、ビジネス、マーケットが創出されるとしています。その市場規模は、2005年で30.3兆円、2010年には84.3兆円に達すると予測しています。 そのために必要なプロジェクトとして、超小型チップをあらゆるものに埋め込んで、互いにネットワークを構成して情報交換を行う「超小型チップネットワーキング」、ユーザの状況に応じて最適な通信環境を提供する「どこでもネットワーク」、非接触カードをかざすと端末を自分のものとして利用できる「何でもマイ端末」の3つのプロジェクト推進の必要性を提言しています。 そして、こうした技術要素が確立すると、社会生活、消費、社会参加、環境、就労、教育といったあらゆる点で、私たちは、今までにないさまざまなメリットを享受できるとしています。 有名な例として取り上げられるのは、外出先から帰宅時に、留守宅コントロールシステムを帰宅モードに設定すると、位置情報と連動して、空調、炊飯、風呂の給湯などが、帰宅時に最適な状況が整うように自動的に動作を開始することですが、このほかにも、視聴覚障害者などが、道路や家の中のセンサーネットワークによって、位置情報や周辺情報を把握できるバリアフリー環境の実現。顧客の所有するICカードと商 ユビキタス会社になれば、あなたの生活は 「豊か」になると思いますか? 全く思わない 4% かなり思う 13% まあそう思う 49% あまり思わない 34% 050100150200250300超高速化 セキュリティ 利便性向上 社会的問題 解決 新産業・市場の 創出 国際的技術 競争力 ネットワーク化 1791591271039794160424151351443912934105269817 1 4 6 2 8 1 3 14 1351791591271039794160424151351443912934105269817 1 4 6 2 8 1 3 14 135大変改善される やや改善される あまり改善されない 関心がない 全く改善されない

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