デジタルまいど 78号
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ランサムウェアは非常に危険ですが、ソフトウェアの脆弱性を利用している場合が多いので、感染を防ぐには、セキュリティソフトを導入し、OSやソフトウェアを常に最新の状態に保っておくのが有効です。ただし、メールの場合、ソフトウェアが最新でも、添付ファイルを開くことで感染することもあるので、注意が必要です。メールやSNSの添付ファイルやリンクには注意しましょう。万が一、感染してもバックアップがあれば安心なので、ランサムウェアによって書き換えされない光ディスク(DVD-RやBD-R)に、バックアップを取っておくのも有効です。(村田)「休日は何してるの?」って聞かれたら、「eスポーツしてます!」と答えています。すると大抵、「eスポーツって何?」と聞き返されます。皆さんはこの「eスポーツ」のことをご存じですか?今年は「eスポーツ」を色んなメディアがグイグイ押しに来ています!是非、この機に「eスポーツ」を知っておきましょう。ランサムウェアとは、感染したパソコンをロックして使えなくしたり、パソコンの中のデータを暗号化して読めなくしたりして、それらを元に戻すことと引き換えに「身代金」を要求する不正なソフトウェアです。身代金として要求される金額は様々ですが、数万円程度の支払いを要求されるケースが多いようです。ただし、身代金を支払ったからと言っても必ずしもパソコンやデータが使えるようになる保証は全くありません。トレンドマイクロ社によると、全世界の法人利用者に対するランサムウェアの検出は、2014年から2015年にかけて約2.2倍も拡大したそうです。国内の感染被害報告数は、前年比で約16.2倍に急増しています。感染経路は、ウェブサイトやメールからが大半です。使っているソフトウェアに脆弱性(ぜいじゃくせい)がある場合、不正なウェブサイトにアクセスしてしまうと、知らないうちに感染してしまう場合があります。また、ウェブサイトの広告に、ランサムウェアを進入させるような細工がされている場合もあります。恐怖の身代金要求型ウィルスある日突然、パソコンを起動してみると、画面いっぱいに「あなたのファイルは暗号化されました!元に戻すにはお金を払ってください」と言われたらどうしますか?実はそんな怖い「ランサムウェア」と呼ばれる悪意あるソフトウェアの被害が数年前から増えているのです。■対策は?これから来る“eスポーツ”を知ろう!「eスポーツ」の正式名称は「エレクトロニック・スポーツ(Electronic sports)」と言います。スポーツと言うと、主に身体運動を伴うものですが、eスポーツは、簡単に言うと、コンピューターゲーム、ビデオゲームを使った対戦競技のことを言います。「え?ゲームがスポーツなの?」と思う人もいるかもしれませんが、元々、本来のスポーツの意味は「楽しむ・競技」という意味があり、身体を使ったフィジカル・スポーツだけではなく、欧米ではマインド・スポーツ、例えばチェスやビリヤードもスポーツとして認知されているのです。海外ではeスポーツの浸透が早く、1990年代末には1000万円単位という優勝賞金がかかった大会も開催され、プロと呼ばれる人達も現れました。現在、eスポーツの競技人口は推定で全世界1億人以上と言われており、規模もどんどん拡大し、賞金総額10億を超える世界大会も開催され、大企業のスポンサードによりプロチームやプロリーグも多数存在します。プロゲーマーという職業では、年収は億を超える人も現れ、世界ではメジャーな職業となっているのです。日本でも今年になって「日本プロeスポーツ連盟」が設立され、外国人のeスポーツ選手に他のプロスポーツ選手と同等のアスリート・ビザの発行がされたり、テレビ番組でもeスポーツ関連の話題が増える等、確実にeスポーツの波が押し寄せて来ています。今は、他のプロスポーツを観戦するように、インターネットでeスポーツを簡単に観戦することが出来ます。野球を観戦する人が必ずしも野球をやっているわけではないように、ゲームをやっていなくてもeスポーツの観戦を楽しむことができるかもしれません。気軽な気持で、面白そうなゲームの大会等を見つけて観戦してみてください。(村田)– 2 –

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