デジタルまいど 78号
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デジタルまいどNo.78発行日:2016年5月25日digitalまいど編集室発行者:大阪市西成区南津守7-15-16TEL:06-6652-8000(代) FAX:06-6652-8894http://www.ksinet.co.jp/下記ホームページにてデジタルブックでもご覧いただけます情報が多様化しすぎて、どこから何がどう漏れるか分からなくなってる今、安心してネットサービスを利用するため、例え面倒でもぜひとも二要素認証の導入を検討してみてください。(元稲)二要素認証とは「パスワードだけ」や「指紋認証だけ」ではなく、異なる2つの認証方式を用いて行う、多段階の認証方式のことです。異なる2つの認証方式は、以下の3要素の中から選ばれます。1つのロックを解除するのに、これらの内2つを用いて認証することを「二要素認証」と呼びます。「1 あなたが知っているもの」とは・・・これは今でも一番よく使われている「パスワード」や「秘密の質問」などが当てはまります。「2 あなたが持っているもの」とは・・・これは自分が持っているものを認証に使用します。よく使われている物だと、ICカードや、スマートフォン、ワンタイムパスワード(使い捨てのパスワード)を作り出すセキュリティトークンなどが当てはまります。「3 あなたの身体的特性」とは・・・これはいわゆる生体認証で、自分の指紋、静脈、網膜、虹彩(こうさい)などが当てはまります。インターネットが日常生活に浸透し、もはや欠かせないものとなっている昨今。たった1つのアカウントがハッキングされてしまうだけでも、非常に多くの個人情報が抜き取られてしまう可能性があります。どのアカウントも同じパスワードを使っていようものなら、芋づる式に他のアカウントまで乗っ取られ……。もはやパスワードを複雑化させるだけでは安心できる世の中ではありません。そこで今回は最近ちらほら見かける「二要素認証(にようそにんしょう)」と呼ばれるものをご紹介したいと思います。二要素認証二要素認証とは最近増えてきているのは、インターネットサービスや銀行のオンラインにパスワードを使いログインしようとすると、即時に、自分のスマホやメール宛にワンタイムパスワードが送信され、そのキーを入力することで、初めてログインすることができるというものです。これは先ほど挙げた3要素のうち「1.あなたが知っているもの(パスワード)」と「2.あなたが持っているもの(スマホ、メール)」を組み合わせた二要素認証となります。こうすることで、パスワードがどこかへ流出してしまったとしても、スマホやメールさえ人に見られなければ、アカウントがのっとられることはありません。SF映画などでも、テンキーでパスワードを入力してから、網膜認証を行って、やっとドアが解除されるシーンなどはよく見かけると思います。これも「1.あなたが知っているもの」と「3.あなたの身体的特性」による二要素認証です。主な二要素認証が使われている場面認証方式を複数用いることで、セキュリティは飛躍的に向上します。例えば、パスワード認証だけでは総当たりでいつか突破される可能性がありますし、指紋認証だけでは指を切り取られて…は冗談としても、生体認証も今やある程度の偽装ができるとも言われています。もはや1つだけの認証では安心できると言い切れません。しかし片方が突破されても、もう片方が無事ならアカウントは守られるのです。なぜ2つも使わなければいけないのか?1 あなたが知っているもの2 あなたが持っているもの3 あなたの身体的特性1段階目2段階目IDとパスワードによる認証ワンタイムパスワードによる認証認証完了1234IDOne Time– 1 –

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