デジタルまいど 75号
3/4

日本が誇る世界文化遺産7月5日、『明治日本の産業革命遺産』が世界文化遺産に認定されました。この『明治日本の産業革命遺産』は、通称「軍艦島」で知られる長崎市の「端島(はしま)炭坑」、薩摩藩が手がけた機械工場などで構成する鹿児島市の「旧集成館」、幕末に稼働し国内で唯一現存する静岡県伊豆の国市の「韮山(にらやま)反射炉」など、日本の近代工業化を支えた炭鉱、製鉄などの23施設です。産業遺産としては石見銀山遺跡、富岡製糸場につづく3番目の登録、重工業分野における産業遺産としてはわが国初の登録です。国内では19番目の世界遺産(文化遺産としては15番目)となりました。日本にある世界遺産を少しご紹介していきましょう。端島(はしま)炭坑(通称:軍艦島):長崎県長崎県長崎市(旧高島町)にある島で、明治時代から昭和時代にかけて海底炭鉱によって栄え、東京以上の人口密度を有していましたが、1974年(昭和49年)の閉山後、島民が離れ無人島になりました。映画のロケ地で使用されるなど有名で、観光ツアーも多く組まれています。白川郷:岐阜県1995年に五箇山(相倉地区、菅沼地区)と共に白川郷・五箇山の合掌造り集落として、世界遺産に登録されました。毎年2月頃の週末には夜間ライトアップが行われており、多くの観光客が訪れます。小笠原諸島:東京都東京都の南南東約1,000kmの太平洋上にある30余の島々で、2011年に世界遺産(自然遺産)に登録されました。自然豊かで島の生物は独自の進化を遂げており、「東洋のガラパゴス」とも呼ばれるほど。梅雨がなく、気候も年間を通して暖かいため、観光地としても適しています。今回は一部を紹介しましたが、日本が誇る世界遺産は他にもたくさんあります。9月のシルバーウィークなどに秋の行楽として各地の世界遺産に観光に行くのも良いかもしれませんね♪(横山)         は、旧暦8月15日と旧暦9月13日に行われる月を鑑賞する行事です。旧暦8月の方は「十五夜(じゅうごや)」や「中秋(ちゅうしゅう)の名月」と呼び、旧暦9月の方は「十三夜(じゅうさんや)」と言います。旧暦ですので毎年時期が変わり、今年は十五夜は9月27日、十三夜は10月25日になります。◇お月見料理月が見える場所などにススキを飾って月見団子、里芋、枝豆、栗などを盛り、御酒を供えて月を眺めます。収穫されたばかりの里芋を供えることから、十五夜の月を特に「芋名月(いもめいげつ)」と呼ぶ地方もあります。◇お月見泥棒お月見泥棒とは、子供たちのお月見イベントのひとつで、飾られているお月見のお供え物をこの日に限って盗んでもよいというもの。お供えする側も、縁側の盗みやすい場所にお供えするなど工夫します。日本版のハロウィンですね。現在でも「お月見ください」、「お月見泥棒です」などと声をかけて、各家を回りお菓子をもらう風習が残っている地域もあります。◇月見うどん、月見そば茹でたうどんや蕎麦に、汁を入れ、叢雲(むらくも)やススキに見立てた海苔やワカメを敷いてから、生卵を割り入れたものをいいます。月見の風情をどんぶりの中に見立てたもので、本来この海苔は必須で、生卵だけの場合は「玉(ぎょく)」と言っていました。鍋焼きうどんなどに鶏卵を入れた場合は、火が通って黄身が見えにくくなるためか、月見~とは呼ばれません。また、北九州市では焼きうどんや焼きそばの真ん中に卵を落として、ひっくり返して焼いた「天窓(てんまど)」という料理が有名。これは天窓から月が見える様子が由来だとか。(西野)月見– 3 –

元のページ 

10秒後に元のページに移動します

※このページを正しく表示するにはFlashPlayer10.2以上が必要です