デジタルまいど　61号

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– 1 –digitalまいど編集室〒557-0063　大阪市西成区南津守7-15-16TEL：06-6652-8000（代）　FAX：06-6652-8894バックナンバーはホームページでデジタルブックにてご覧になれます。印刷物をご希望の方は編集室までご連絡下さい。http://www.ksinet.co.jp/発行者：デジタルまいどNo.612012年4月23日発行「Google プライバシーポリシー」の変更とは？　 Googleアカウントまず、Googleのトップページでは、画面の右上に「ログイン」ボタンがついています。ここからログインすることで、Googleはあなたの検索履歴等の情報を、アカウントに登録されたプロフィールに関連付けて収集することが出来ます。　また、スマートフォン等で、Googleのアカウントを登録していると、スマートフォンでの情報も、そのアカウントの情報として収集されます。　 Googleが収集する情報Googleの発表では以下のような情報を、各個人のアカウントに関連付けて一元的に収集するそうです。●Googleで使用した検索の履歴●利用者のプロフィール（名前や住所等）●メールの送受信情報、アドレス帳●通話相手を含む電話のログ情報、電話番号●Google Play（旧Androidマーケット）で使用したクレジットカードの情報や購入履歴●スマートフォンの位置情報●端末のOSのバージョンやハードウェアの構成、設定等●OSやハードウェアのイベント情報（クラッシュ、システム）●その他、YouTube等のサービスの利用情報　 収集した情報の利用方法Googleは、収集した情報を、サービスの提供、維持、保護、および改善、新しいサービスの開発に使用するため、今までサービスによってバラバラに収集していた情報を一括管理すると発表しています。つまり、新しいプライバシーポリシーでは、SNSサービス「Google+」などで収集した情報を使用して、「Googleショッピング」などGoogleの他のサービスでもその人の興味のある候補を出すような事もしますよ、と明示したことになります。　 プライバシーポリシー変更によるメリット・デメリットGoogleが収集する情報には、クレジットカードの情報やメールのアドレス帳等、非常に大切なものが含まれています。しかし、今回Googleは、収集した個人情報を、その人の同意無く他の企業や組織等と共有しないと発表しています。それでは、今回のプライバシーポリシーの変更にはどんな影響があるのかを考えてみましょう。まず、一つに、情報漏えいの問題があります。全てのデータが一元管理されることで、一度、情報が漏れるとクレジットカードの番号から、アドレス帳のデータや自分が訪れたウェブサイトの履歴まで全て奪われる可能性があります。そして、今後Googleのサービスが拡大した場合、その新しいサービスが利用者のニーズに合うものとは限らないこともあります。また、利用者の同意を得ない場合でも、Googleの信頼のおける関連会社に外部委託で情報を利用できる、と発表しているので、情報の漏えいや拡散のリスクがさらに高まると言えます。しかし、メリットもあります。Google検索の結果を出すとき、Google+等の情報により、自分と関係性のあるものを優先的に表示することができたり、また今後出現するGoogleの新しいサービスとの連動して、より便利になるかもしれません。　 Googleのサービスの拡張昔は、Googleと言えば、ブラウザで知りたい情報を検索する程度にしか使用しませんでしたが、画像やビデオが検索できるようになり、Googleマップによって世界中の地図や景色を見る事ができるようになり、Androidスマートフォンによってさらに利用者も増え、いつの間にか、ただの検索サービスだけではなくなりました。このGoogleのプライバシーポリシー変更に過剰に反応して、もうGoogleを利用しないという手段もありますが、いずれ誰もが今回のGoogleのような統合的なサービスに依存しなくてはならなくなる時代が来るかもしれません。それを便利で必要なサービスと捉えるか、干渉的で危険なものと捉えるかは、とても難しい問題です。　　　　　　　　　　（村田）参考URL：http://www.google.com/intl/ja/policies/privacy/Googleにログインした画面検索エンジンで有名なGoogleですが、今年3月1日にGoogleが収集する個人情報等のプライバシーポリシーの変更を発表しましました。今回は、このプライバシーポリシーとは何か、そして、情報はどういう風に使用されるのかを考えてみたいと思います。

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