でじたるまいど 57号
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– 1 –digitalまいど編集室〒557-0063 大阪市西成区南津守7-15-16TEL:06-6652-8000(代) FAX:06-6652-8894バックナンバーはホームページでPDFファイルにてご覧になれます。印刷物をご希望の方は編集室までご連絡下さい。http://www.ksinet.co.jp/発行者:デジタルまいどNo.572011年4月20日発行クラウド皆さんはクラウドコンピューティング(以下、クラウド)という言葉をご存知でしょうか?クラウドとは、インターネットとその中の多数のコンピュータを実体が捉えにくいことから「雲(Cloud)」に見立てて、その「雲」にアクセスするとその中のどこからかサービスを受けることができる利用形態のことをいいます。クラウドには、自分のパソコンにソフトウェアをインストールせずにWeb上から利用したり、インターネット上のサーバーなどを自分のパソコンのアプリケーションによって動作させたりするサービスなどがあります。って??●クラウドの始まりインターネット経由でコンピューター処理を行い、ユーザーが利用料金を払うサービスは古くからありましたが、クラウドと言う言葉はまだ生まれていませんでした。2002年に米国の通販サイトAmazon.comが自社のサービスを外部から利用できるようにし、2006年にGoogleの最高責任者であるエリック・シュミットが「クラウド」という表現をしたことから、世界中に広がったと言われています。●クラウドの利点クラウドは「ITの所有から利用へ」という考えを促し、常に最新の技術や性能やサービスを受け続けることができ、すぐに陳腐化するITを所有して維持管理にコストをかけることが無くなります。データベースやサーバーなどの高価な設備を持たずに必要な情報やサービスだけを低コストで利用できたり、インターネット環境さえあれば、USBメモリなどを持ち歩かなくても自分の所有するデータをいつでも利用することができます。●クラウドサービスの例「ウイルスバスター2011クラウド」トレンドマイクロが販売しているインターネット経由でパソコンのウイルスチェックを行えるサービスです。パソコンにウイルス定義を持つ必要が無いので、更新を行うこと無く、いつでも最新の状態でウイルス監視をすることができます。「Gmail」Webブラウザから利用できるGoogleの無料メールサービスです。受信や送信したメール、アドレス帳のデータは全てインターネット上に保存されているので、パソコンやスマートフォン、携帯などのいろいろな端末から自分のメールを開くことができます。「Googleドキュメント」Googleが無料で提供している、WordのようなOceアプリケーションをWebブラウザから利用できるサービスです。データがインターネット上にあるため、複数の人と共有しながら同時に編集することなどもできます。「SkyDrive」インターネット上にデータが保存できるサービスで、Microsoftが無料で提供しています。自分専用の保存のために使ったり、友人や一般にそのデータを公開することもできます。「ニフティクラウド」サーバーやネットワークストレージ等をインターネット越しに利用できるサービスです。ネットワーク上でメモリやCPUなどを自由に指定でき、利用時間に応じて料金を支払うだけですぐに運用することができます。「Cloud Drive」米国のAmazon.comが始めた新しいサービスで、音楽や動画をインターネット上に保存して、パソコンやスマートフォンなどからネット経由で再生することができます。残念ながら日本でのサービス提供はまだのようです。データの保守性やセキュリティなど、クラウドサービスにはさまざまな問題がまだありますが、いずれは世界中のコンピュータがクラウドになり、手持ちのスマートフォンなんかで全てのことができてしまう時代が、来るかもしれません。

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