でじたるまいど 55号
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– 4 –編集後記でじたるまいど 編集室Eメール d-maido@ksinet.co.jp ログアウト投稿するお酒の飲める人、飲めない人長らく続いた猛暑もやっと去り、いきなり秋から冬の気配へと季節が変わってきました。今年は、あっという間に年末がやってきそうで、何か慌ただしい気もします。今回のデジまいでは、ちょっと早いですが、年末に向けての話題を取り上げてみました。1面の記事にもあるように、年末から来年にかけてはいよいよ3Dのブームがやってきそうです。財布の中身も3次元、いや4次元ポケットのように何でも出てきたらよいのですが、無い袖は振れないということで、3Dブームに乗れないのが残念です(><;)みなさん!胃腸の調子は大丈夫ですか?これから年末年始に向けて、胃腸の調子を整えておきたいところです。そうです!忘年会や、新年会が立て続けにあるからですよ!やっぱり、飲んだり食べたりは、避けられないですよね。あ、いや、でも、お酒に強くないといけないという状況は、最近はあまりなくなってきましたね。アルコール度数0の飲み物も増えてきましたし、飲めない人は飲まなくてもいいのです。しかし、お酒ってどうして飲める人と飲めない人がいるんでしょうね?まったく飲めない人に初めてお酒を飲んだ時のことを聞いてみたところ「顔が熱くなってすぐに気分が悪くなりました」との答えが返ってきました。お酒は、飲めない人にとっては毒になるのか?これは、気になる・・・。ということで、少し詳しく調べてみることにしました。 ❖ お酒に強い・弱いの違いお酒に含まれるアルコールは、肝臓の働きでアセトアルデヒドという物質に変わります。このアセトアルデヒドを分解し、無害な酢酸に変えることができるかできないかで、お酒が強い、弱いが決まるのです。アセトアルデヒドを、酢酸に変える酵素を「ALDH2」と言うのですが、この酵素の活性が強い人はより早くアセトアルデヒドを酢酸に変えることができ、逆にこの酵素の活性が弱い人はなかなかアセトアルデヒドを無害な酢酸に変えれないのですぐに酔ってしまうみたいですね。ちなみに、ALDH2の活性がまったく無い人もいるようです。これは親から受け継ぐ遺伝子の組み合わせによって決定され、後天的に変わることはないそうです。まぁ、ALDH2の活性が強い人は、たくさん飲める分、アルコール依存症になってしまったり、急性アルコール中毒になってしまったりするので、必ずしもいいことばかりではありません。ALDH2の活性が弱い人、まったく無い人は、フラッシングと呼ばれる、心臓がドキドキしたり頭が痛くなったりする症状がまず現れるので、そこでお酒をやめれば大事には至らないそうです。 ❖ 日本人はお酒に弱い人種?人種によってもお酒の飲める飲めないのタイプがあります。モンゴロイドは主にお酒に弱い人種だと言われています。日本人はモンゴロイドなのですが、40%程度はALDH2が低活性、5%程度は非活性でお酒が全く飲めないと考えられています。逆に、白人のコーカソイドや、黒人のネグロイドはすべてALDH2が活性型で、皆、お酒に強いそうです。 ❖ お酒は鍛えることで飲めるようになる?遺伝でALDH2が低活性・非活性の人が、お酒が飲めないのは仕方がないのか?…と言うわけではなく、人間の体は不思議なもので、ALDH2が働かない人は、ミクロゾームエタノール酸化酵素(MEOS)と言う酵素が代わりに働いてアセトアルデヒドを無害な物にしようとするらしいのです。このMEOSは鍛えるうちに力が強くなっていくので、飲めない人が飲む練習をすることで、そのうち飲めるようになっていくようです。しかーし!!MEOSはお酒をやめればもとの状態に戻ってしまう上に、MEOSを使い過ぎると肝障害を起こしやすくなるので危険です。結局、無理をするのは良くないということです。ですので、飲めない人に無理にお酒を勧めるのはやめましょう!

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